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11月10日、11日は日本大腸肛門病学会で発表のため休診します。

2017.10.13

ここ数日、暑い日が続きましたが、確実に季節は進んでいますね。

渡邉医院も玄関前の通り庭、中庭の剪定が終わってすっきりしました。通り庭にあるハナミズキの葉も、少し色づきはじめました。

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さて、11月10日、11日は博多で開催される第72回日本大腸肛門病学会総会で発表するため、臨時休診させていただきます。

京都に帰ってきてもうすぐ24年になります。肛門科専門で診療している以上、今行っている診療や手術などをしっかり評価してもらうことが大切だと思っています。また、診療や手術にい関して経験だけでなく、その内容をしっかり科学的に裏付けていくことが必要だと思っています。そんなこともあって、毎年日本大腸肛門病学会で臨床での経験や研究を発表してきました。学会に参加することで、新たな知識を得ることができたり、学会に参加されている先生方との議論で日々の診療がより向上していきます。また、懇親会の席での肛門科の先生方との会話もとても勉強になります。

今回の学会での発表演題は、「内痔核に対して外科的治療を施行した4081例の検討」という演題で発表してきます。

抄録を紹介します。

当院で内痔核に対して施行した痔核根治術(以下LE)、輪ゴム結紮法(以下RBL)、ALTA療法(以下ALTA)について検討。【対象】H186月~H294月までに外科的治療を行った4081例(男性2124例、女性1957例)を対象。【検討項目】①LERBLALTAの年齢別、性別症例数。②LERBLALTAの各年齢で占める割合を年齢別、性別で比較検討。【結果】LEは男性522例、女性1036例。RBLは男性143例、女性298例。ALTAは男性1459例、女性623例。LEは男性では60歳台をピークに増加、その後減少傾向。女性では男性と比較して若く、3040歳台にピークを認めた。RBLは男女とも年齢と共に増加、女性ではその傾向が顕著であった。ALTAは男女とも60歳代にピークを認めた。男性では40歳台にもう一つのピークを認めた。LERBLALTAの各年齢での占める割合を比較。LEは男女とも年齢とともに占める割合が減少した。特に女性でこの傾向を認めた。RBLは男女とも年齢とともに占める割合が増加した。この傾向は女性に強く認めた。ALTAでは、男女とも年齢間に多少の変動を認めたが、ほぼ一定の割合であった。LEALTAを比較すると、男性では各年齢でALTALEを上回っていたのに対して、女性では60歳台まではLEALTAを上回っていた。【まとめ】LEALTAを比較すると、男性はALTAが全ての年齢で多く、女性は60歳台までLEが多い傾向を認めた。これは男女間で内痔核の性状に違いがあるのではと考え、今後検討が必要である。LEの占める割合は男女とも年齢とともに減少。RBLは年齢とともに占める割合が増加した。これは、若年者ではより根治的な治療を、高齢者では侵襲の少ない治療をという意図が働いている可能性もある。ALTAでは各年齢間に大きな差は認めず、ALTAの適応となる内痔核は、各年齢間に差がないと考える。ALTAで男性の40歳台で一つ目のピークがあるのは、早期社会復帰など社会的要因もあると考える。RBLが年齢とともに増加するのは、内痔核の性状が粘膜の脱出が主体となる症例が多くなることも一因と考える。今後、内痔核に対しての外科的治療を選択する際、根治度と共に、内痔核の性状や患者個々の身体的状態や社会的な背景なども考慮しながら、適切な治療方法を選択していく必要があると考える。

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