久しぶりに、内痔核の治療方法について紹介したいと思います。今回は、パオスクレーという痔核硬化剤による痔核硬化療法を紹介します。以前、渡邉医院のFacebookページで、「ジオン」による四段階注射法での痔核硬化療法(ALTA療法)を紹介しました。ALTA療法は、排便時に脱出てくる(出てくる)内痔核が適応です。パオスクレーによる痔核硬化療法は第1度、第2度までの内痔核が適応です。特に出血している内痔核には有効で、出血はおさまります。麻酔なしで、痛みなく行うことができ、外来通院での治療になります。パオスクレーは、アーモンドのオイルの中に5%の割合でフェノールが入っている痔核硬化剤です。パオスクレーを内痔核に注射すると、アーモンドのオイルが直接内痔核をつくっている血管を圧迫し、フェノールが軽く炎症を起こして硬化させ、治していく治療法です。ただ、十分な量を注射する必要があるため、2回に分けて注射しています。パオスクレーによる痔核硬化療法後は、普段通りの生活でかまいません。入浴も可能です。渡邉医院のfacebookページに詳しく載っています。ご覧ください。